2025.08.18
Monday
近視治療の最前線!
―レーシック・ICL・オルソケラトロジー、あなたに合う選択肢は?―
「朝起きてすぐに、メガネを探さなくていい生活がしたい」 「コンタクトレンズのケアや、夕方の目の乾きから解放されたい」
近視の方が、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。メガネやコンタクトレンズも快適ですが、より根本的に「見え方」を改善し、裸眼での生活を取り戻すための選択肢が「屈折矯正治療」です。
かつては「手術は怖い」「費用が高い」というイメージがありましたが、技術の進歩により治療の選択肢は増え、より身近なものになりつつあります。 この記事では、代表的な3つの治療法「レーシック」「ICL」「オルソケラトロジー」について、それぞれの特徴やどんな方に向いているかを詳しく解説します。あなたに合った選択肢を見つけるための、最初の一歩にしてください。
目次
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※この音声は Google NotebookLM(AI生成ツール)により作成しました。(2025年8月12日生成)
治療法を知る前に:大切な基本
まず知っておきたいのは、これらの治療は基本的に**公的医療保険が適用されない「自由診療」**であるという点です。そのため、費用は全額自己負担となり、クリニックによって値段は異なります。また、どんな治療にもメリットとデメリットがあります。「どの治療が一番」というわけではなく、あなたの目の状態、近視の強さ、そしてライフスタイルによって最適な選択肢は変わります。このことを念頭に、それぞれの特徴を見ていきましょう。
1. レーシック(LASIK)
角膜を削って光の屈折を変える、最も広く知られた手術です。
どんな治療法?:
最初にフラップと呼ばれるフタを角膜の表面に作り、それをめくってからレーザーを照射し、角膜の形を調整します。最後にフラップを元に戻して終了です。手術時間は両目で10~15分程度と非常に短いのが特徴です。
どんな人に向いている?:
・比較的、費用を抑えて手術を受けたい方
・短時間で視力回復を実感したい方
・軽度~中程度の近視の方
【知っておきたいこと(注意点)】
一度削った角膜は元に戻すことができません。また、夜間に光がにじんで見える「ハロー・グレア」や、ドライアイといった症状が出ることがあります。角膜の厚みが足りない方や、強すぎる近視の方には適応できない場合があります。
2. ICL(眼内コンタクトレンズ)
目の中に、特殊なレンズを挿入する手術です。
どんな治療法?:
目の中に、コンタクトレンズのような柔らかい素材の小さなレンズを半永久的に挿入(インプラント)する治療法です。角膜を削らないため、目の組織への負担が少ないのが大きな特徴です。
どんな人に向いている?:
・レーシックが適応外だった強度近視の方
・角膜が薄い、または乱視が強い方
・よりクリアな見え方を求める方
・将来、レンズを取り出して元に戻せる選択肢を残したい方
【知っておきたいこと(注意点)】
レーシックに比べて費用が高額になる傾向があります。また、非常に稀ですが、白内障や緑内障のリスクがゼロではありません。精密な検査に基づいた、医師の高い技術が求められる手術です。
3. オルソケラトロジー
夜間のコンタクトレンズで、日中の裸眼視力を実現する方法です。
どんな治療法?:
手術ではなく、夜寝ている間に特殊な形状のハードコンタクトレンズを装用します。そのレンズの圧力で角膜の形を平らに矯正し、朝レンズを外すと、近視が矯正されており、日中は裸眼で過ごせるようになります。
どんな人に向いている?:
・手術に抵抗がある方
・成長期で、まだ屈折矯正手術が受けられないお子様(近視進行抑制効果も期待されています)
・日中、裸眼でスポーツを楽しみたい方
・職業柄メガネやコンタクトが使いにくい方
【知っておきたいこと(注意点)】
効果は一時的なもので、レンズの装用を中止すると数日で元の視力に戻ります。また、毎晩のレンズ装着と、通常のコンタクトレンズと同様の徹底したレンズケアが欠かせません。
まとめ:自分に合った選択肢を見つけるために
ここまで3つの治療法をご紹介しました。
・手術で根本的に治すなら「レーシック」か「ICL」
・手術をせずに裸眼生活を目指すなら「オルソケラトロジー」
という大きな違いがあります。 最も大切なのは、必ず信頼できる眼科で精密な検査とカウンセリングを受けることです。あなたの目の状態を正確に把握し、医師としっかり話し合うことが、後悔しない治療選びの最も確実な一歩となります。
▼近視とは?~基本的な知識から知りたい方へ~
この記事でご紹介した治療法を考える前に、「そもそも近視ってどういう状態なの?」「なぜ近視になるの?」といった基本的な知識から確認したい方もいらっしゃると思います。 別のコラムで、近視の基本についてわかりやすく解説していますので、ぜひあわせてお読みください。 →【コラム】その見えにくさ、「近視」かも?―「いつものこと」と諦める前に、知ってほしい目のこと―
最後に. オンライン診療という選択肢も
目の症状があるとき、「病院に行く時間がない」「すぐには予約が取れない」と感じる方も多いでしょう。そんなときは、スマホやパソコンから気軽に相談できるオンライン眼科診療を活用するのも一つの方法です。
眼科オンライン診療を行う「てのひら眼科」では、症状の写真と事前問診をもとに、眼科医が目の状態を確認し、必要に応じて処方や対処法を提案してくれます。自宅からスマホ一つで眼科医の診察を受けられるため、安心です。