2024.07.12
Friday
ソフトバンクグループとTempusが共同で株式会社SB TEMPUSを設立
AIと医療データ解析で個別化医療を推進
ソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」)は、AIと精密医療のリーディングカンパニーであるTempus AI, Inc.(以下「Tempus」)とのジョイントベンチャー「株式会社SB TEMPUS」の設立を発表しました。この合弁契約は2024年5月に締結され、2024年7月にもクロージングが完了する予定です。SBGとTempusは、クロージングの完了をもってそれぞれ150億円を出資します。SB TEMPUSは、Tempusが米国で蓄積した知見や技術を応用し、日本で個別化医療を支援するサービスを提供することを目的としています。
■Tempusの取り組みと実績
2015年に設立されたTempusは、ヘルスケア領域でAIを実践的に応用した個別化医療を推進しています。米国の約50%の腫瘍医と連携し、業界最大規模の非識別化された分子、臨床、画像データのライブラリを保有しており、診断のインテリジェンスを高め、データに基づいた意思決定を支援するAI対応プラットフォームを提供しています。Tempusの株式は2024年6月14日、NASDAQ Global Select Marketで取引が開始されました。
■個別化医療の重要性
日本におけるがん治療は、標準治療から開始されますが、分子、臨床、病理、医療画像など、日本の医療現場で分断されているデータを収集・解析することで、個別化医療が進展し、患者一人ひとりにより適した治療方針の提案が可能となります。副作用の軽減や薬剤の有効性向上にもつながることが期待されています。
■SB TEMPUSの目指す未来
SB TEMPUSは、Tempusが米国で培った知見や技術を応用し、遺伝子検査、医療データの収集・解析、AIによる治療提案を提供する予定です。がんゲノム医療の中核を担う拠点病院や国内の医療施設、製薬会社、バイオベンチャー、医療機器会社、がん保険会社、検査会社などと協力し、質の高い診断と治療を支援します。ソフトバンクグループは、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念のもと、AIを活用した個別化医療のリーディングカンパニーであるTempusとともに、医療データとAIに基づく診断と治療の推進によって、日本の医療界と緊密に連携しながら、医療の飛躍的な進歩に貢献していきます。
■関係者のコメント
SBGの代表取締役 会長兼社長執行役員の孫 正義は、「AIを駆使した質の高い個別化医療を推進することで、少しでも人々の悲しみを減らし、一人でも多くの人々の幸せを増やしたい」と述べています。Tempus創業者 兼 CEOのEric Lefkofskyは、「SBGとのパートナーシップにより、AIを活用したヘルスケアソリューションを日本で提供し、患者がパーソナライズされたデータドリブンの治療を受け、より長く健康な生活を送れるようサポートすることを目指していきます」とコメントしています。
参考元:URL: https://group.softbank/news/press/20240627