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【医師監修】花粉症による目のかゆみを止めるには?~効果的な目薬と対策~

春になると、目のかゆみや充血に悩まされていませんか? 「こすらないほうがいいのはわかっているけど、どうしてもかゆい…」そんな花粉症の目の症状は、多くの人が経験しているつらい悩みのひとつです。目薬を使ってもなかなか治まらない、毎年症状がひどくなる…そんな方もいるかもしれません。

では、どうすれば目のかゆみを軽減できるのでしょうか?効果的な目薬の選び方や、日常生活での対策を知ることで、症状を大幅に和らげることができます。この記事では、花粉症による目のかゆみの原因から、効果的な目薬、日常生活での予防策まで、詳しく解説していきます。目のかゆみに悩む方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

目次

    花粉症による目のかゆみの原因とは?

    なぜ花粉症で目がかゆくなるのか?

    春先になると、目のかゆみに悩む方が急増します。これは、花粉が目の粘膜に付着し、体の免疫システムが「異物」として反応するためです。このアレルギー反応によってヒスタミンというかゆみ物質が放出され、目のかゆみ充血、涙目といった症状を引き起こします。

    特にスギやヒノキの花粉は目の粘膜に影響を与えやすく、花粉症患者の多くがこの時期に目のかゆみを訴えます。

    目をこすると悪化する理由

    目がかゆいと、ついこすりたくなりますが、これは症状を悪化させる原因になります。

    ・炎症の悪化:こすることで目の粘膜が刺激され、炎症がひどくなります。
    ・角膜や結膜に傷がつく:強くこすると、角膜(黒目部分)や結膜(白目部分)に傷ができます。
    ・二次感染のリスク:手には細菌やウイルスが付着しているため、こすることで感染症のリスクが高まります。

    これらの理由から、花粉症の目のかゆみ対策として「目をこすらないこと」はとても重要です。

    花粉症の目のかゆみに効果的な目薬とは?

    市販薬と処方薬の違い

    目のかゆみを和らげるために、目薬を使う方も多いですが、市販薬と眼科で処方される薬には違いがあります。

    市販薬:軽症~中等症の花粉症に対応可能。一般的な抗アレルギー成分が入っていて、かゆみを抑える効果があります。

    処方薬:市販薬と同様に抗アレルギー成分が含まれるものが主流ですが、市販薬よりも長時間作用したり複数の抗アレルギー成分が含まれたりと、より効果的なものもあります。また、症状が強い場合には抗炎症作用の強いステロイド入り目薬も処方可能です。

    目薬には防腐剤が含まれるものがあります。防腐剤が含まれるものは長期使用によって目に刺激を与えることがあったり、ソフトコンタクトレンズをつけたまま点眼出来ないなどの特徴がありますので、防腐剤フリーのものが推奨されることもあります。

    目薬の種類と選び方

    花粉症の症状に適した目薬を選ぶことで、かゆみを効果的に抑えられます。

    ・抗アレルギー点眼薬
    抗アレルギー点眼は抗ヒスタミン薬メディエーター遊離抑制薬に分けられます。
    ヒスタミンなどのかゆみ物質が放出することでかゆみを自覚しますが、メディエーター遊離抑制薬はヒスタミンの放出を抑え、抗ヒスタミン薬はすでに放出されたヒスタミンの作用を抑えます。
    以上の作用からメディエーター遊離抑制薬には即効性はありませんがかゆみの予防効果があり、抗ヒスタミン薬は今ある目のかゆみを抑える効果があります。
    また、これら2種類の成分を兼ね備えた点眼薬もあります。

    ・ステロイド点眼薬
    炎症が強い場合に処方されます。かゆみを抑える作用は抗アレルギー点眼薬よりも強いです。一方で、長期の使用で眼圧が上がるなどの副作用が出る場合がありますので、必ず医師の指示のもとで使用する必要があります。
    もし、自宅に過去に処方されたステロイド点眼薬があったとしても自分の判断では使用しないようにしましょう。

    正しい目薬の使い方

    目薬は正しい使い方をすることで、最大限の効果を発揮します。

    ・手を洗う:目薬を点眼する前に必ず手を洗います。
    ・下まぶたを軽く引く:上まぶたではなく、下まぶたの内側に1滴落とします。
    ・目を閉じる:点眼後、1~2分ほど目を閉じると薬が浸透しやすいです。
    ・涙袋を軽く押さえる:涙点を軽く押さえることで、薬の流出を防ぎます。
    ・コンタクトレンズの使用について:目薬の種類によっては、コンタクトをつけたまま使用することができないものがあります。コンタクトを外してから点眼し、最低でも5分以上経ってから再装着する必要があります。

    目のかゆみを防ぐための対策

    花粉を目に入れない工夫

    ・メガネやゴーグルの着用:花粉カットメガネを使用すると、目の花粉付着を大幅に減らせます。
    ・花粉が多い時間帯を避ける:特に午前10時~午後2時は花粉の飛散が多いです。
    ・ワセリンをまぶたの周囲に塗る:花粉の付着を軽減する効果があります。

    花粉を室内に持ち込まない工夫

    ・帰宅時に衣服を払う:玄関前で花粉を落とすことが重要です。
    ・空気清浄機を活用:HEPAフィルター付きのものが効果的です。
    ・洗濯物の室内干し:花粉が付着しやすいので、外干しは避けましょう。

    こんなときは眼科を受診しよう

    自分でできる対策には限界があります。眼科で処方してもらった目薬でなければ改善しない場合や、花粉症以外の原因が隠れている可能性がありますので、以下の状態が当てはまるようなら眼科を受診しましょう。

    ・市販薬を使ってもかゆみが続く。
    ・目の充血や腫れが数日経っても治らない。
    ・目やにが増えた。
    ・目の痛みがある。
    ・見えづらさが出てきた。

    まとめ

    花粉症の目のかゆみは、多くの人が毎年悩まされるつらい症状ですが、適切な対策を取ることで大幅に軽減することができます。まずは、花粉の侵入を防ぐことが最優先です。メガネの着用や花粉が多い時間帯の外出を避ける、帰宅時に衣服の花粉を落とすなど、日常生活での工夫が重要です。

    また、目薬を適切に使用することも大切です。市販薬と処方薬の違いを理解し、自分の症状に合った目薬を選びましょう。正しい点眼方法を守ることで、薬の効果を最大限に引き出せます。

    さらに、生活習慣の改善も有効です。部屋の加湿や空気清浄機の活用、コンタクトレンズの使用を見直すことで、花粉の影響を最小限に抑えることができます。

    もし、目のかゆみがひどく日常生活に支障をきたす場合や、目薬を使っても改善しない場合は、早めに眼科を受診しましょう。自己判断で放置すると、炎症が悪化し、他の目の病気につながる可能性もあります。

    花粉症の時期を少しでも快適に過ごすために、今日からできる対策を始めましょう!

    【監修者情報】

    ⽒名: 山口 雄大

    所属: サークル帝塚山眼科 院長

    専⾨: 角膜感染症、神経眼科

    日本眼科学会認定眼科専門医。

    和歌山県立医科大学、済生会有田病院にて勤務。

    2023年7月、サークル帝塚山眼科を開設し、院長として診療を行う。

    眼科医のための情報サイト「眼科医ぐちょぽいのオンライン勉強会」を運営。

    日本眼科学会、日本眼科医会、眼感染症学会、神経眼科学会に所属。

     

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