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東大とZOZO、3D計測ボディースーツで脊柱側彎症を簡単に検知

東大とZOZOが共同で開発した3D計測用ボディースーツ「ZOZOSUIT」とそれに関連するスマートフォンアプリが、脊柱側彎症(そくわんしょう)の検知に成功したという発表が2023年8月31日に行われました。

脊柱側彎症は、脊柱が正面や背中から見た際に左右に曲がる状態を指し、特に思春期に発症する思春期特発性側彎症は手術以外での改善が難しく、発症を早期に検知することが非常に重要です。 従来の視診などの方法では、検査者が必要であり、頻繁な検査が難しかったため、適切なタイミングでの発見が難しいという問題がありました。

この研究において、被験者はZOZOSUITを着用し、1.5メートル離れた場所に設置したスマートフォンアプリの指示に従って、身体を30度ずつ回転させながら合計12枚の写真を撮影しました。これらの写真から、アプリは自動的に被験者の体表の3Dモデルを生成しました。そして、この3Dモデルから取得および再構成された断面像を使用して、体幹のゆがみを示す値を計算し、評価を行いました。

参考元: https://www.h.u-tokyo.ac.jp/press/__icsFiles/afieldfile/2023/08/31/release_20230831-2.pdf

その結果、中等症以上の脊柱側彎症を95.3%の感度で検出できることが確認され、脊柱側彎症のスクリーニングツールとしての有用性が示唆されました。将来的には、専門の検査者が不要な、非侵襲的なセルフスクリーニングが自宅で簡単に行える診断ツールの開発に繋がる可能性があります。これにより、脊柱側彎症の早期発見と治療への道が開け、患者の生活の質を向上させることが期待されます。

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