2024.04.04
Thursday
富士フィルムが医療画像診断のAI開発をクラウドサービスで支援
プログラミング知識不要で医師・研究者が容易にAI開発可能に
富士フイルムは、医療画像の診断を効率化する人工知能(AI)技術の開発を手軽に行える新クラウドサービス、「シナプス・クリエイティブ・スペース」の提供を2024年4月12日から開始することを発表しました。このサービスは、プログラミングや専門的な技術知識がない医師や研究者でも、独自のAIを開発できるよう支援します。
従来、医療画像診断用のAI開発は、プログラミング技術や病変部を特定する「アノテーション」作業など、専門知識と時間を要する複雑なプロセスが必要でした。しかし、富士フイルムが国立がん研究センターと共同で開発した学習モデルを利用することで、開発過程が大幅に簡素化されます。このサービスを利用することで、医師や研究者は専門的な技術知識がなくても、容易にAI開発に取り組めるようになります。
2022年4月より、全国40以上の医療機関でこのサービスの試験提供が行われ、その成果として名古屋市立大学ではMRI画像分析を用いた「ハキム病」の診断支援AI技術の開発に成功しています。
富士フイルムは、このクラウドサービスを通じて開発されたAI技術の社会実装を進め、同社のMRIやCTなどの医療機器との連携を図り、製品の競争力をさらに高めていく方針です。
参考元: https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/11273