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郵便局で診療スタート!山口県周南市で全国初の試み

無医地域の住民をサポート、週1回の対面・オンライン診療を導入

山口県周南市は2024年6月20日、医療機関がない市北西部の和田地区で、郵便局を活用して住民を診療する全国初の取り組みを2024年7月16日に開始すると発表しました。この新しい試みでは、高瀬郵便局にある相談用の個室を「和田巡回診療所」として運用し、約11キロ離れた鹿野診療所の長沼恵滋医師(40)が週1回、対面またはオンラインで診療を行います。市は、この取り組みが「遠くまで通院していたお年寄りたちの負担軽減や安心感につながる」と説明しています。

診療は毎週火曜日に行われ、対面診療は月1回(第3火曜の午前中)、長沼医師と看護師が直接訪れます。オンライン診療では、郵便局と鹿野診療所をカメラ付きパソコンの画面越しに繋ぎ、やり取りを行います。パソコンが苦手な人には、機器の操作など、郵便局の職員がサポートします。

参考元:https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2024/00_honsha/0701_02_01.pdf

利用者は診療後、市内の薬局からオンラインで服薬指導を受け、処方薬は自宅に届けられます。診療費や薬代は後日支払います。今年度の事業費は約90万円です。

和田地区は人口1,037人で高齢化率は57.3%(5月末時点)です。長沼医師の祖父が営んでいた医院が2016年に閉院し、それ以来医療機関がない状態が続いていました。市地域医療課によると、住民は自ら運転したり家族の送迎を受けて地区外に通院しています。今年度は、地区外も含め約50人の利用を見込んでいます。

新型コロナウイルスのワクチン接種予約や周知で、市内の郵便局と連携し、地域医療に関する問題意識を共有したことで、相談室を設けていた高瀬郵便局の協力を得ることができたとのこと。

藤井律子市長は「郵便局は地域との信頼関係を基に多くの協力をしてくれています。課題を解決するための協力ができることは嬉しい」と述べました。

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